イタリアではTorre Pdendente(トッレ ペンデンテ)=傾斜した塔、斜塔、や単にCampanile(カンパニーレ)=鐘楼、とも呼ばれていますピサの斜塔。
円柱型の造形と施された装飾はとても素晴らしく、もしこの塔が傾いていなかったとしても美しい塔として名声を得ていたのではないかと個人的には思いますが、傾いていたからこそ(そして倒れなかったからこそ)世界一有名な塔、とも言われる存在になったのだと思います。
(ピサの斜塔のグーグルマップです)
【14世紀に建てられた、凝った装飾の傾いた塔】という説明は間違ってはいないもののなんかこうもうちょっと・・・・と思わなくもないですが(笑)、とりあえずストリートビューでピサの斜塔をご覧ください。
これでもか、と言わんばかりにその傾斜を感じていただけると思います。
2002年のピサの斜塔です。
このときは塔の上に登ることが再開されていた頃で、僕も登ろうかと思ったんですがチケット売り場の行列が凄すぎて泣く泣くあきらめた記憶があります。
先ほどの写真だけだと傾斜がなかなか伝わりにくいですが、この角度なら傾いていることを感じていただけるのではないでしょうか。
そして、よく見ると途中の階層で傾斜の角度が微妙に違っています。
これは、第1工期の後には早くも傾き出した塔の傾斜を修正するため、第2工期で角度を変えて上の階層を積み上げていったもののそれでも傾きを止めることは出来なかったのだそうです。
こちらからの写真だと、中心軸がずれて塔の傾斜が2段階になっているのがよく伝わるのではないかと思います。
このあたりの建築中のあれこれは、併設されているドゥオーモ付属美術館に模型や図解で詳しいですので、お時間のある方はこちらもぜひ。
1996年のピサの斜塔です。
大理石の建築物はの写真は、ほんと季節や天候に美しさが左右されますね。
と、ご覧いただきたいのはそこではなくて、塔の周りのものものしいバリケード的なものと、写真左手の異物です。
おわかりいただけますでしょうか?
斜塔がこれ以上傾かないように、10段以上重ねられたかなりの重さの重りが斜塔に乗せられています。
倒壊を防ぐための方法としては理解できるんですけど、これを見たとき僕は「こんなことして斜塔は傷まないのかな?」と思いました。
いろいろな方が知恵を絞りながらも、この頃は有効な打開策は見出せなかったという感じでしょうか?
こちらは2001年のピサの斜塔です。
1996年のときのような重りはなくなっていますが、ワイヤーのようなもので斜塔を引っ張っています。
ワイヤーの下に重機が見えますので、傾斜の進行を止めるための作業を行っていたのだと思います。
こちらがアップです。
これを見たときの僕は、「これって引っ張ってる方が斜塔の傾きに負けたりすることはないんやろか?そしてこれもまた、斜塔は傷んだりはしないのかな?」と思いました。
結果的にこの後の修復工事で斜塔の傾斜が進むことはなくなり、冒頭の写真のように斜塔の周りにバリケードもなく間近で見れて登れるようになりました。
僕自身、まだ登ったことがないので機会があれば1度登ってみたいと思います。
高いところ苦手ですけど。(苦笑)
出川さんたちも撮っていた、あまりにも有名なポーズですね。
このピサの写真のクオリティのレベルアップに、デジカメの登場は間違いなく貢献したと思います。(笑)
昔ながらのファインダーを覗くフィルムカメラだと、どうしてもズレが生じてしまいますし。
斜塔のそばのお土産屋さんです。
とりあえず斜塔だらけですが、後ろのTシャツに描かれている某キャラクターとかロックなカフェとか、版権は大丈夫なんでしょうか??(苦笑)
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