イタリアの地下鉄は日本と違って、自動改札機が入口にしかありません。
日本なら目的地の駅にある出口の改札で切符を回収してくれますが、イタリアの地下鉄の駅の出口には自動改札機がないので切符はいつかどこかで自分で捨てないといけません。
で、「いつ捨てるか? どこで捨てるか?」を間違えると痛い目にあう可能性がありますのでお気をつけくださいませ。
パリのエッフェル塔のグーグルマップです。
(写真はパリのエッフェル塔です)
パリの地下鉄で回数券を持ちながら罰金を払うはめになり、お金がなくなってエッフェル塔のエレベーターを使わずに階段で登る
それはまだイタリア語も話せない2回目の海外旅行で、パリからTGVでイタリアに行く旅程を組んでいました。
フランス語はまったく読めず話せずで苦労したパリでしたが、絵画を見るのが好きな僕にとってオルセー美術館、オランジュリー美術館、ルーヴル美術館を見ることができる町、というのはやはり魅力です。
で、そんな美術館巡りを堪能した後のパリ滞在最終日、エッフェル塔に上るべく地下鉄に乗り込みました。
冒頭でイタリアの地下鉄についてご紹介させていただきましたが、パリの地下鉄も同じく入口のみに自動改札があって出口にはなかったので、
「この国では切符は入口だけ通せばOKで後は不必要になるのかな?」
と思い、回数券を買いつつも2日目ぐらいからは入口の自動改札機に切符を通した後はすぐにゴミ箱に捨てていたんです。
で、話は戻ってエッフェル塔へ向かう地下鉄の道中、乗り換えの通路でなにやら制服を着た2人組が行く手を遮ります。
『Ticket.』
と言われたものの僕はすでに捨てていて、回数券の残り数枚を見せつつ
「さっき改札を通した分は捨てました」
と答えたものの、フランス人は許してくれません。
イタリア人なら残りの回数券から1枚取って、『仕方ねーなこのジャッポネーゼは』ぐらいで日付書いて許してくれそうな気もしますが(苦笑)、フランス人は許してくれません。
つたない英語で説明を試みましたが、まったく許してくれることはなく結局その場で罰金を払うことになりました。
当時はまだユーロではなくフランで、パリ最終日だった僕はその日の夜までに使う分ぐらいしかフランを持っていなかったので罰金を払うとほぼ一文無しになってしまいました。
(もちろん円では持っていてイタリアに行ってからリラに両替する予定でした)
罰金を払い目的地の駅について取りあえずは銀行に駆け込んで両替、エッフェル塔に着いてみると有料エレベーターが2段階に分かれていて、罰金の影響でお金が足りなかった僕は途中までを階段上って行くことを決意!!
(って、結構な高所恐怖症なんですが・・・苦笑)
(あまり上手く伝わりませんが、こんな感じの階段です)
がしかし、階段を上ったことで時間がかかってせいもあってか、展望台で驚きの出会いがありました。
まさかのエッフェル塔での遭遇にはビックリしましたが、個人的にはそれよりも罰金が痛かったです!!
イタリアの地下鉄でも切符を捨ててはいけません!!コントロールは来ます!!
イタリアで地下鉄というとローマとミラノに行ったときしか乗ったことがなくて、現地で暮らすようになってからは圧倒的にバスに乗る回数の方が地下鉄に乗る回数よりも多かった僕ですが、コントロール(検札)に遭遇した回数は
ローマの地下鉄→ミラノの地下鉄→バス
の順に多かったです。
特にローマの地下鉄ではよくコントロールを見かけました。
それだけ無賃乗車が多いということでしょうか??
以前の投稿で書いたローマの地下鉄に現れたスリなどは間違いなく無賃乗車だと思いますので、ああいう人達をビシバシ取り締まってほしいものです。
あ、今思い出しましたけど、地下鉄だったか国鉄だったか忘れましたが、刻印を押した(地下鉄なら改札を通した)のに、インク?が薄くて字がほぼ読めない状態で、『これはダメだ』と言われ、
「よく見てください!!印字は写ってないけど、日付の跡が凹んでいるでしょう!!」
と言ってなんとかセーフになった経験もあります。(汗)
例によってイタリアの機械は信用なりませんが、みなさまもイタリアの地下鉄に乗るときは自動改札機での刻印をお忘れなく、切符を捨てて僕みたいに罰金を払うことのないようくれぐれもお気をつけくださいませ。
(もちろんスリにもお気をつけくださいませ)
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