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イタリアのバスでのトラブルいろいろと、バスで出会った言葉の通じない中国人との意思疎通

 

イタリアに旅行に行っていきなりからバスを乗りこなす、というのはなかなか難易度が高い気がします。

 

僕自身、町から町へ移動するときも電車が通っているところはなるべく電車を利用していましたし(電車が通っていない町はバスで行くしかなかったりしますが)、街を観光するときも地下鉄→徒歩→タクシー→バス、の順で、バスを使うようになったのは実際にイタリアで暮らし始めてからのことでした。(石橋を叩きまくる慎重派・笑)

 

 

ペルージャ駅のグーグルマップです。

 

 

 

(写真はペルージャの駅前に停車してたバスです)

 

 

恐怖のコントロール(検察が車内に現る!!)

イタリアのバスも電車と同じく、刻印を押さなければ切符は有効とみなされません。

で、ときどき【無作為でコントロールと呼ばれる検察が降車時に現れては乗客全員の切符をチェック→不正乗車は罰金】というのを聞いていました。

 

もちろん無賃乗車なんて頭にはなく、バスに乗るときもきちんと刻印を押していた僕なのですが、それはペルージャで暮らし始めた頃、初めて町を出るときに早朝5時台の電車に乗るために駅に向かうバスの乗り場に行ったときのことでした。

 

朝5時過ぎということもあって、いつもバスの切符を買う売り場が閉まっています。

 

「どこで切符買えばいいんだろ?」

と思いつつ、唯一開いていたBARに行ってつたないイタリア語で聞いてみました。

 

「すいません、駅まで行くバスに乗りたいんですけど切符売り場が開いていません。こちらで切符は売ってないですか?」

と聞いたところ、BARのおっちゃんから返ってきた答えは

 

『ここには売ってないし切符売り場もこの時間はまだ開いてない。とりあえずバスに乗れ!大丈夫だから!!』

みたいなことを言われ、

 

「え? 大丈夫ってなにが大丈夫なの?? 切符売り場開いてないこの時間は日本みたいに降車時にお金払うの??」

と、いろいろ疑問に思いながらもそれ以上質問する語学力もなくバスの出発時間も迫ってきてましてので

 

「まあ、イタリア人が大丈夫って言ってるんだからとりあえず大丈夫なのかな?」

と思いつつバスに乗り込みました。

 

 

早朝ということもあって乗客は僕を含めても5人ほど。

みんな同じ電車に乗るのでしょう。

 

バスが駅に到着して「どうやってお金払うんだろ??」と疑問に思ってたとき、まさかの事態に遭遇しました。

イタリアで初めての、コントロール遭遇です。

 

イタリアのバスにはだいたいドアが3つあって、それぞれ乗車用降車用定期券用と別れているのですが、イタリア人は適当なので基本誰も守りません。

 

そして唯一、3つのドアが開かないのがコントロールが来たときです。

 

運転手のそばの前方のドアだけが開いて、乗客が降りられない状況にした後1人1人切符を確認していきます。

 

「え?こんな朝早くにコントロール?? って、僕切符持ってないけどどうしたらいいの??(汗)」

当然僕のところにもコントロールの人が来た訳ですが、僕は切符を持っていません。

 

「バスに乗るときに切符売り場が開いていなくて、近くのBARで聞いたら『大丈夫だからバスに乗れ』って言われたのでそのまま乗ってきたんですけど・・・」

と、つたないイタリア語で説明したところコントロールの人は

 

『OK、行っていいよ』

と僕にバスを降りるよう促してくれました。

 

当時は意味も理由もわからなかったのですが、これ本来なら完全に罰金ですよねぇ・・・(苦笑)

 

 

さらに、このときは知らなかったのですが後日バスに乗っていたら、運転手から直接切符を買う乗客がいて

 

「えっ!?切符って運転手からも買えるの?? だったらあの日運転手から買えば良かったんやん!!」

と思いました。

 

BARの人も、コントロールの人も、もちろん乗ってたバスの運転手も教えてはくれませんでしたが、1つ勉強になりました。

みなさまも、切符が売ってなかったときは運転手に声をかけてみましょう。

 

 

 

フェラーリの聖地マラネッロからバスで帰ってくるときに切符が刻印を押す機械に吸い込まれる緊急事態→そんなときにまさかのコントロール登場!!

フェラーリの聖地マラネッロに行くには、モデナという町から路線バスに乗っていく必要があるのですが、これはその道中での出来事です。

 

マラネッロからの帰り、モデナに向かうバスに乗り込むときに刻印の機械に並ぶイタリア人の列で自分の順番を待ち、持ってた切符を機械に入れたところなんと!!

 

切符が吸い込まれて返ってきません!!(汗)

 

 

初めての経験にうろたえつつも、僕の後ろにはまだ人が並んでいますので後ろの兄ちゃんに

 

「切符を入れたんだけど返ってこない」

と言ったところ、

 

『まあ、仕方ないね。どうしようもないよ』

と言われあきらめて空いてた席に座ります。

 

 

で、モデナ駅に到着したそのとき・・・・3つのドアの真ん中と後ろが開きません。

 

「え!?ここでまさかのコントロール登場!!??(汗)」

そうです、僕の切符は機械に吸い込まれたので僕は切符を持っていません。

 

 

このときは普通にイタリア語を話せましたので、

 

「刻印するために切符を機械に入れたら返ってこなかったんです」

と説明すると、さっき僕の後ろに並んでた兄ちゃんが

 

『彼がきちんと切符を機械に入れたのは僕も見たよ』

と助け舟を出してくれて、お咎めなしで無事にバスを降りることが出来ました。(ホッ)

 

 

もしなにか困ったことが起こったら、1人で悩まずにイタリア語でも英語でも周りのイタリア人に声をかけてみましょう。

きっとイタリア人は助けてくれると思います。

 

 

 

マラネッロからの帰りのバスで、中国人と謎の筆談!!←それを見た周りのイタリア人がおおいに盛り上がる

これは初めてマラネッロに行ったときの帰りのバスで、まだイタリア語もそんなに話せなかったときの出来事です。

 

補助席も使うぐらいの混雑で、僕はまさにその補助席に座っていたのですが、バスが発車した後、後ろからトントンと肩を叩かれました。

振り向くとアジア系の人で、なにやら話しかけてきますがどうやら中国語で僕は理解できません。

 

「Sorry, I’m Japanese.」

と答えると、今度は『スタジョーネ!スタジョーネ!!』という単語を繰り返します。

 

stagione(スタジョーネ)は、イタリア語で「季節」という意味ですが、「季節ってなに??」と不思議に思いつつ、「もしかしてstazione(スタツィオーネ)=駅、って言いたいの?」と思い、「スタツィオーネ?」とか「ステーション?」とか聞いてみたんですけど、彼は英語もイタリア語もわからない様で、ただただ『スタジョーネ』を繰り返します。

 

この、【謎のアジア人2人がなんか伝えようとしているけどイマイチ伝わってない状況】を最初は傍観していた周りのイタリア人たちもさすがに見かねたのか、しばらくして助け舟を出してきます。

中国人の彼にイタリア語で英語でみんなしていろいろ聞くんですけど、肝心の彼がイタリア人の言うことを理解できず、相変わらず『スタジョーネ』を繰り返すのみです。

 

助け舟を出したイタリア人たちもさすがにこれは無理だとあきらめたのか、話しかけるのを止めて自分の世界に戻ります。

 

がしかし、中国人の彼から焦りの表情が消えることはなく、さらに最後の頼みの綱だと思っているのか、真っ直ぐな瞳で僕を見つめてきます。(困る焦る)

なんとかしたいと思いつつも困っていた僕に、1つの案が思い浮かびました。

 

「ひょっとして漢字で筆談なら伝わるかも?」

と思い、手帳とペンを取り出し、

 

【希望 行 駅? 電車 汽車 列車】

とか書いてみると、彼は理解してくれたようで、首を縦に振ってくれました。

 

【私 行 同 駅】

とか適当に書いてみると彼も安心したようで、それまでずっと不安そうだった彼に初めて笑顔が浮かびました。

 

僕自身もちょっとホッとしたのですが、【言葉の通じない日本人と中国人が、なにやらよくわからない絵みたいな文字を使って意志疎通をはかっている】光景にまわりのイタリア人たちが驚き、『おぉーっ!!』と感嘆の声を挙げていました。(笑)

 

 

そしてバスはモデナの駅に着き、「良かった良かった」と彼と笑顔で別れようとしたところ、彼が『◯◯』という聞いたことない単語を口にしました。

 

どうやら地名のようで彼はそこに行きたい様子なのですが、僕が聞いたことのない知らない町でしたので、どこにあるのかわかりません。

 

 

鉄道路線図を見ても乗ってなさそうな小さな町っぽいですし、周りの地元人っぽい人に聞いても駅員さんに聞いても『知らない』と言われますし、もしかしたら【スタジョーネ/スタツィオーネ】みたいに彼が間違えて覚えている可能性もあります。

 

僕自身、フィレンツェまでの帰りの電車の時間も迫ってきていて、かと言って真っ直ぐな目で僕を頼り切っている彼を放って行く訳にもいきません。

 

「困ったな・・・」

八方塞がりでどうしようかと困っていたところ、1人の中国人らしき女性が前を通りました。

 

「Scusi, Lei è cinese ?」(あなたは中国人ですか?)

と聞いたところ『Si.』という返事でしたので、

 

「僕は中国語が話せないんですけど、困っている中国人がいます。助けてあげてもらえませんか?」

とお願いして彼の元に連れていきました。

 

 

帰りの電車の時間が迫っていた僕は、彼女に任せ彼に別れを告げたのですが、彼が『謝謝!謝謝!!』と両手で握手を求めてきました。

 

「そんなに役にたった訳じゃないんだけどなぁ・・・(苦笑) 彼は無事に目的地に着いたんだろうか?」

なんて電車の中で思っていました。

 

これもまた大したこともない小さな出来事なのですが、僕の中でなんかずっと心の中に残っている一期一会の思い出です。

 

 

 

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